震災後4年目。いわき市四倉海岸に行ってきました。

本当は3.11に行きたかったのですが、仕事が忙しくてそれどころではなく、

(あれから3年、元気に仕事ができているというのはありがたいことです)

ようやく休みになった今日の午後、四倉の海を見に行ってきました。

いきなり目に入ったのがこれ

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風が強く、海はちょっと荒れていました。

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津波により全壊した水産加工場跡地、消波ブロックの隊列が波打ち際まで続く

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景観より人命、という言葉はもっともですが、思い出の海が変わってしまうのは悲しいものです。

 建設中のこの建物は、復興住宅でしょうか、一般のマンションでしょうか、

 私には分からないのですが、シーサイドに住むというのは憧れじゃなくなってしまいました。

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時を同じくして、砂浜には若い男女4人組がはしゃいでいました。

「シャッター押してもらえますか」と頼まれ、スナップを何枚か撮ってあげました。

震災後、誰かの為に、ということを考えるようになった私には、

大学を卒業するという彼らの記念写真のカメラマンになれただけでも、

 今日ここに来た甲斐があったというものです。

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「誰かの為に、という大義名分が必要な時は、大抵そうありたいと願う自分の為だったりする」かつて知り合いだった女性に言われた言葉です。

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今日のいわき、日中は晴れて暖かだったのですが、潮風は冷たく、

夢中でシャッターを切ってたら指先と鼻がかじかんできたため車内へ。

自宅から持ってきたモカ珈琲を飲みながら一服。

 一休みして、すぐ側の四倉港へ移動しました。

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 震災後長い間がれきの山となっていた沢山の漁船等が無くなって、

 一隻だけになっていました。この一隻はずっと残すのでしょうか?

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また漁業で活気づいて欲しいものです。

 

四倉海岸は、震災直後に東京の某出版社の役員さんと一緒に訪れて、

拙著「テイクユアマーク~あの海に僕が誓ったこと~」のインスピレーションを受けた場所です。

同書で描いた3年が、早くも過ぎてしまいました。

いまだ市外・県外に避難したままの子どもたちが多いと聞きます。

地元に残った私にできること、微力ですが引き続き頑張りたいと決意を新たにしました。