私という 存在 肉でできた 女と呼ばれる 生き物 私が生きている という 妄想 夢から覚めて また夢の中 夢中で追いかけるのも また夢 生臭い息をして ナイフを あてれば 生温かい血が 流れ出す そして いつか 死んでいく 波打つ心臓が 動きを 止める 土に帰っ…
焦げ茶色の珈琲の 中にミルクが 溶け出す …マーブルのそれ をストローで かき混ぜながら 彼女が言う。 何年も生きているのに 嘘の一つも まともにつけない。 私って… フィルター間際に なった煙草を もみ消しながら 僕はこう言う。 まともな嘘なんて そもそ…
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