「第3回ツイッター小説大賞」に応募しました

「ツイノベ」って知ってますか? 

ツイッターやってる方は御存じでしょうか? 

ツイッターノベル、略してツイノベ(twnovel 

ツイッターの140文字という字数制限の中で完結させる物語です。 

その優秀作を競う「第3回ツイッター小説大賞」 

私も賞金狙いで応募してみました。 

自分の過去の作品からどれを選抜するか悩んだのですが、 

応募規定数MAXの10作品を送ってみました。 

 
「僕は作文が苦手で、学校で何度書かされても一度も花丸をもらったことがない。けど、想いのすべてを書きました」そう言って好きな子にラブレターを渡した。次の日、その子がラブレターを返してきた。がっかりしながら読み直したら、丸の代わりに大きなハートマークが描いてあった。 

 
勉強一筋だった私が初めて好きになったのは、読書が好きな文系男子。私から誘った初めてのデート。ディナーの後の帰り道で彼は言った。「月が綺麗ですね」その夜から私は月を爆破するミサイルの研究を始めた。私は嫉妬深い理系女子。 

 
墓参りの朝、目が覚めると、昨夜の大雨が嘘のような青空が広がっていた。これで妻の命日は6年連続晴れ。心配性だった妻。雨でもいいんだよ。僕の一張羅なんてどうでもいいんだ。来年は雨を降らせておくれ。久しぶりに相合傘しようよ。 

 
「恋したい。燃えるような恋がしたい」私は先輩に愚痴ってみた。「馬鹿だなあ。したいって言ってするものじゃないよ。恋は落ちるものだ」偉そうに先輩は言った。偉そうな男は嫌いだ。理屈っぽい男も嫌いだ。じゃあなぜ私は先輩を好きになったのだろう。鈍感な男も嫌いなのに。

 
「知ってる?ハレー彗星って76年に一度現れるんだって」夜空を見上げながら彼が言った。「ふーん。今度はいつなの?」「2061年」「ずいぶん先だね」「一緒に見たいな」「ええっ!?」「プロポーズのつもりなんだけど」私は少し考えてから答えた。「その日晴れてるといいね」 

 
アパートの隣室の夫婦に赤ん坊が生まれたようだ。四六時中泣き声がうるさい。俺は我慢の限界を感じていたが、その夫婦が急に引っ越して出て行った。噂好きの住人から、奥さんが死産してノイローゼになり入院するのだと聞いた。部屋に戻ると、また聞こえてきた「おぎゃーおぎゃー」 

 
「俺の夢は、今の会社を株式上場させて、年商100億円以上の会社の社長になることだ。もうすぐそれが叶う」野心家の男は言った。「キミの夢は?」「私は、お嫁さんかな」「なんだ、つまらない夢だな」「でも、相手があなたなら、とても幸せな夢よ」  

 
ついに世界チャンピオンになった。「下町のオンボロジムからの奇跡」とマスコミは大きく報じた。俺が必死にボクシングを頑張ったのは、幼い頃に捨てた母親を見返すため。いや、本当はもう一度会いたかったからだ。ジムの電話が鳴った。「私が母親です」これでもう53人目の母だ。  

 
薬局へ花粉症の薬を買いに行った。「一番効くのをくれ」「これは用法注意の…」「かまわん、それを買う」1日目、ぼーっとしていた頭が冴えた。2日目、鼻水でつらかった鼻がもげた。3日目、痒くてたまらなかった眼が潰れた。もう薬の箱に記載されている劇薬の文字は見えない。 

10 
夜からの予定がキャンセルになり暇だったので、昔のメールを読み返していた。彼女との他愛ないやりとりに頬が緩む。やがて、送信フォルダの告白メールに辿り着いた。急に彼女に会いたくなった。通話ボタンを押す。「さっきはゴメン。やっぱり今夜会おうよ」携帯の仲直り機能に感謝 

全部読んでくれた方、ありがとうございます。 

よろしかったら何番が好きだったかコメントください。よろしくお願いします。 

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